【完】恋が終わる前に。



「晴って冷たいけどさ、天ちゃんにだけは甘いってこと?ギャップ男子だね。どう?」


「……あの、はるくんは優しいですよ」


「っ」


もう嫌だ。絶対、俺顔赤い。


夕が俺のこと見てるの分かるから顔あげれない。


「だって、よかったね」


「……夕は黙って」


この時、天が笑顔だったことを顔をあげられなかった俺は知らない。






「はるくん、ありがとうございました」


帰りの駅のホームで、俺に向かってお礼を言う天。


「…ん、また明日」


天の乗る電車がホームに到着すると


「ギャ…ギャップ男子、いいと思いますっ!

では、また明日」


……爆弾を落として帰って行った。




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