【完】恋が終わる前に。
「晴って冷たいけどさ、天ちゃんにだけは甘いってこと?ギャップ男子だね。どう?」
「……あの、はるくんは優しいですよ」
「っ」
もう嫌だ。絶対、俺顔赤い。
夕が俺のこと見てるの分かるから顔あげれない。
「だって、よかったね」
「……夕は黙って」
この時、天が笑顔だったことを顔をあげられなかった俺は知らない。
*
「はるくん、ありがとうございました」
帰りの駅のホームで、俺に向かってお礼を言う天。
「…ん、また明日」
天の乗る電車がホームに到着すると
「ギャ…ギャップ男子、いいと思いますっ!
では、また明日」
……爆弾を落として帰って行った。