【完】恋が終わる前に。



「はるくん……っ!!」


「………」



わたしを睨み、帰ろうとしたはるくん。


……あれ?帰ろうとする?


「は、はるくん……誰か待ってたんじゃないの?」


「……は?」


そう言うとさっきよりも鋭く睨まれた。


「一緒に帰らないなら帰らなくていいけど」


「え……っ」


はるくんの言葉で、ようやくわたしのことを待ってくれてたんだと理解しました。


「帰りますっ!一緒に帰りたいです!」



「……うるさ」


言葉は冷たいのに、はるくんの表情は少しだけ優しくて、微かに笑っていた……



「はるくん、わたしと会えなくて寂しかったですか?」


「全く」


……笑っていたように見えたんですっ‼︎


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