【完】恋が終わる前に。


「意地悪だ、はるくん…」


「意地悪はどっちだ。俺、公開処刑だわ」


「ごめん、ごめん。あの、ご飯食べよ?」


軽く謝る天にイラついて、俺は軽く触れるだけのキスを天に落とした。



「はるくん……っ」


顔を真っ赤にして怒る天を見て、満足した俺は天から離れて気になっていたことを聞いた。


「青山から聞いたけど、別れたの俺の為ってどういうこと?」


「え……?いや、そんなことはないよ?何言ってるんだろうね、青山くん」


「天、言え」


「う……。あの、青山くんが嘘言ってます」


お前が嘘言ってんだろ。


「早く言わないとさっきと同じことするよ」


「っ!?」


離れていた天との距離を近付ける。



< 155 / 159 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop