【完】恋が終わる前に。






「いたた…、あっ!試合」


バッと起き上がり周りを見ると、わたしがいたのは保健室のベッドの上。



「……試合終わってるから」


「え……、は、はるくん?」


ベッドの側に座ってるはるくんと交わった視線。


「お前、ボール顔面に当てられて倒れたんだよ」


「なんとなく、覚えて…ます」


「俺のクラスのヤツだったから、ごめん」


なんではるくんが謝るの?


はるくんは悪くないんだよ?


「はるくんが謝るの、不自然です……」


もし、女の子の行動が故意的なものだったとしてもはるくんは関係ない。


「わたし大丈夫だよ。だから、はるくんは何も気にしないで。あのね、はるくん。これは女の子同士の戦いなんだよ!わたし、負けないもん」


だかね、はるくん。


そんな悲しそうな顔しないで?



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