【完】恋が終わる前に。
今日は作戦を変更して、はるくんに電話をしてみたいと思います!
「……出てください、お願いします!」
人差し指で緑色のボタンを押す。
何度目かのコールの後
『……なに?切っていい?』
聞こえてきた声は驚くほど低かった。
「ま、待って下さい!」
何も言ってないのに切っていい?なんて、はるくん!
さすがに傷つきます!
「デートしたいです」
『無理』
考える時間がないですね、はるくん。
「お願いしますっ!1時間だけでもいいから…」
でも、これで諦めるわけにはいかないんです。