【完】恋が終わる前に。
だけど、想像出来ないからこそ、楽しみでもあるんだよ。
きっとわたしは、これからどんどんはるくんのことを好きになっていくと思うから。
先のことなんて分かんないってはるくんは言うかもしれないけど、これだけは想像出来る。
「ありがとう、はるくん」
キミが向けてくれた一瞬の笑顔を、わたしは見落とさないようにしたいと思うのです。
「あ、」
駅まで行く道の途中、神社ではお祭りがひらかれていた。
小さな神社の小さなお祭り。
屋台も少ししかなくて、でも、そこにはたくさんの笑顔があった。
「行く?」
「えっ!?行っていいの?」
まさか、はるくんから誘われるなんて思ってもみないことだったから驚いて声を上げてしまった。