【完】恋が終わる前に。



「なに、お前デートしてんの?」


「……だる」



こらこら、はるくん。



声小さくしても、思いっきり顔に出てますよ……。


「暇なら俺の店来いよ。彼女にプレゼントでもしてやれ」


「か、彼女……っ‼?」


「あれ、違うの?」


いや、違わないはずなんですけど……。


学校だとそういう認識をされてないので、感動です。


「……彼女だよ。でも、あんたの店にはいかない。甘いだけで美味しくない」



「分かってねーな。綿あめ、好きだよな?」


「好きです!」


わたしがそう言うと、はるくんの顔が変わった。



……もちろん、悪い意味のほうです。


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