【完】恋が終わる前に。
「だってよ。じゃあ、俺が綿あめプレゼントしてあげる」
そういって連れてきてくれたのは、一つの屋台の前。
「はい、どうぞ」
あっという間に大きな綿あめを作ってわたしにくれた。
「あの…お金」
「気にしなくていいよ」
え…、いいのかな?
ただでこんな大きな綿あめもらうのも悪い気がするけど。
お言葉に甘えさせていただきます。
「ありがとうございます」
おじさんは笑って「いいよ~」と言ってくれた。
「いいね、お前の彼女」
「そういう目で人の彼女見ないでくれる。キモイから」
「………」
なんではるくんはおじさんにこんなにも攻撃的なんだろう。