【完】恋が終わる前に。
「どうしたの、青山くん?」
「委員会の場所変更になったから伝えに来たよー。って、天ちゃん顔色悪いよ?」
「どこに変更になったの?」
青山くんの心配の言葉には触れなかった。
顔色が悪いことはたぶん本当。
最近、寝れてないんだ。
はるくんのこと考えてたら、寝れなくなる。
「青山くん、はるくんに言った?」
「まだ言ってないよ」
「わたしが言ってもいい?会いたいんだ、はるくんに」
理由がなくても会いに行ける関係に憧れた。
だけど、それは憧れのままではるくんにわたしは理由がないと会いに行けない。
必死に理由を探して、それでようやく彼に会いに行く。