【完】恋が終わる前に。
*
「……んっ。はるくん」
「起きてすぐ名前呼ぶなよ。怖い」
……えっ、なんではるくんが?
まず、ここどこ?
「保健室。お前、意識とばすのやめろ」
あ…、そうか。
寝てなかったから。なるほどです。
「心配してくれたんですか?」
「別に。青山が真っ青な顔して俺のこと呼んだだけ」
それでもはるくんは来てくれた。
わたしが起きるまで一緒にいてくれた。
「ありがとう、はるくん」
「お前、寝てねーだろ」
「寝てるよ。実行委員で忙しいから倒れちゃっただけ」
はるくんのこと考えて寝れません。
なんて言えるわけない。