【完】恋が終わる前に。
「勝手に言ってろ」
「わっ」
「青山から」
はるくんがわたしに向かって投げたレジ袋の中にはパンと飲み物が入ってた。
わたし、ご飯はちゃんと食べれてるんだけどな。
「寝ろよ、絶対」
「………」
はるくんの言葉に返事をしなかったことはないけど、今回は返事はしません。
だって、泣きそう。
心配してくれるはるくんと離れたくなくて。
でも、はるくんのことを考えたらわたしと一緒にいていいわけないのに。
自分のことしか考えられないわたしがいる。
ごめんね、はるくん。
心配してくれるところが好きで、でも今はその優しさがわたしをあなたから離れさせなくする。