【完】恋が終わる前に。


戻ってきたころには


「まじで天のせいでしょ」


「負けるような相手じゃなかったよね」


……わたしの悪口大会が開かれていました。


分かってたけど、なかなかつらいな。


もちろんみんなを止めるような人はこの場にはいない。


戻れないよ、これじゃあ。


「天が泣く理由が分からないんだけど。

泣きたいのはこっちだっての」


「っ」


「あのさ、あれ…あのままでいいわけ?」


「え…?」


突然話しかけられて、びっくりして顔をあげるとわたしの前には顔の整った男の子がいた。


「さっきの試合見てたけど、全部があんたのせいってわけじゃないだろ?」


「いや…わたしがミスばっかりしたから」


「ペアのやつが声をかけることをやめて、ミスが倍くらいになったように見えたけど」


な、なんなんだこの人……。


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