【完】恋が終わる前に。


そんな質問をしたところで、
答えなんて返ってくるはずなくて、



「はるくん……っ、はるくん…」


ただ、名前を呼ぶことしか出来なくて


でもそれは、はるくんには届かない。


はるくんからの返事はない。


ベッドの隣にある、はるくんが座っていたイスを見て、少し悲しくなった。



“離れたくない”


はるくんに言いたくて言えない気持ち。


だってね、はるくんはわたしといても笑わないでしょ?


それって幸せじゃないと思うんだ。


わたしははるくんが隣にいてくれるだけで笑顔になれるけど、そうじゃないでしょ?


< 78 / 159 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop