【完】恋が終わる前に。
そんな質問をしたところで、
答えなんて返ってくるはずなくて、
「はるくん……っ、はるくん…」
ただ、名前を呼ぶことしか出来なくて
でもそれは、はるくんには届かない。
はるくんからの返事はない。
ベッドの隣にある、はるくんが座っていたイスを見て、少し悲しくなった。
“離れたくない”
はるくんに言いたくて言えない気持ち。
だってね、はるくんはわたしといても笑わないでしょ?
それって幸せじゃないと思うんだ。
わたしははるくんが隣にいてくれるだけで笑顔になれるけど、そうじゃないでしょ?