【完】恋が終わる前に。

あと少ししかいられないのに、勿体ないことしちゃった……。


｢……天ちゃん？本当はまだ体調悪いとかない？｣


｢あ、ごめん。大丈夫だよ。本当に寝たらよくなったの｣


青山くんは優しいから、わたしの隣に座ってくれたようです。



わたしの前の前に座ってるはるくんの背中。


絶対に交わることのない視線が嫌で、わたしはそっと目を伏せた。






委員会が終わると、いつもならはるくんにまとわりつくわたしですが今日はさすがにそんなことできません。


保健室でケンカみたいになっちゃったからな。


｢あれ？天ちゃん、日向と帰らないの？｣


｢うん。わたしクラスのことでやらなくちゃいけないことあって、それやってから帰るから。残念だけど今日は諦めます｣


｢え？病み上がりなのに無理しない方がいいって！｣