【完】恋が終わる前に。
*004『キミのかっこいいところ』
▽優しく守ってくれるところ。
*
はるくんとお別れして一週間、
今日は文化祭です。
青山くんの言葉に頷いた最低なわたし。
はるくんとのことに、青山くんの気持ちを利用したんだ。
そんなわたしは、はるくんからすぐに青山くんへと乗り換えた“軽い女”というレッテルを貼られてしまった。
「午後から一緒に回れる?」
わたしのクラスにわざわざ青山くんが尋ねに来てくれた。
「うん、午後なら大丈夫だよ」
「じゃあ、迎えに来るね」
はるくんと付き合うのに、青山くんを利用するなんて……。
あの時のわたしの思考回路はどうなってたの。
はるくんとお別れをした次の日、青山くんにやっぱり付き合うのは悪いと伝えたら
『俺も最低だよ。だって、天ちゃんが弱ってる所に入ったんだから。天ちゃんが悪いと思うなら俺と付き合って欲しいな〜』
と、軽く流されてしまった。
……そんなのでいいのかな?