【完】恋が終わる前に。


でもやっぱりそうは見てもらえないわけで……


「うっわっ、瀬名さんきてるよ。しかも青山くんと一緒に」


「調子乗りすぎだよね」


……日向晴信者であるこの子達が黙ってるわけがない。


「でももう日向くんにも新しい彼女いるみいだし」


「見たよ!さっき校門のところに一緒にいたよね」


聞きたくないことは結構耳にクリアに入ってくるものだったりする。


「瀬名さんの何倍も可愛い女の子で、お似合いだった」


「あ、日向くん!」


はるくんの隣にいた女の子をわたしは知っていた。


中学3年生の時、はるくんのことを好きになったあの日、


はるくんのことを呼んだ可愛くてモデルみたいな女の子。



2年経ってその可愛さはバージョンアップしてるように思えた。



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