【⑤おまけ】オオカミさんの新婚事情 上司とイキナリ結婚したら。
第4話 結婚式とお別れと
さて、式の当日。
私達は都内の教会で、ごくごくフツーに式を上げた。
「結婚式」
それは女の子にとって、憧れのセレモニー……
だが、私にさしたるこだわりはなく、可愛いドレスを着せてもらってお姫様みたいに扱って貰えれば、それで満足だ。
ってか、プロポーズからの展開があまりに急すぎで、何とか体裁を整えてホッとしているのが本音だ。
何より嬉しかったのは、学生時代の友人たちに、カレの自慢をやっと信じて貰えた事だ。
左手の薬指に、プラチナリングが嵌められて……
私達は祭壇の前で愛を誓った。
だけど私としては、プロポーズの時くれた、シルバーリングの方が思い入れは深い。
だってそれは、彼がずっと身に付けていたもの。
彼の体温を、直に感じられるから。
「アキトッ…私と行きましょう」
「そんな女にダマされちゃダメよ!」
途中、2から3名のドレスアップしたお嬢さんが花婿略奪に現れたり、誓いのキスで、拍手よりブーイングが大きかったりと些細なハプニングはあったものの、滞りなく式は終了。
お見送りのフラワーシャワーに投げ込まれた生卵も巧みに避け、難を逃れる。
草食動物的カンの良さと、柔軟な身体、何より鈍感力は私の誇るべき長所である。
にしても…
彼の女性遍歴に纏わる苦労は、今後も絶えることはないのだろうか。
私達は都内の教会で、ごくごくフツーに式を上げた。
「結婚式」
それは女の子にとって、憧れのセレモニー……
だが、私にさしたるこだわりはなく、可愛いドレスを着せてもらってお姫様みたいに扱って貰えれば、それで満足だ。
ってか、プロポーズからの展開があまりに急すぎで、何とか体裁を整えてホッとしているのが本音だ。
何より嬉しかったのは、学生時代の友人たちに、カレの自慢をやっと信じて貰えた事だ。
左手の薬指に、プラチナリングが嵌められて……
私達は祭壇の前で愛を誓った。
だけど私としては、プロポーズの時くれた、シルバーリングの方が思い入れは深い。
だってそれは、彼がずっと身に付けていたもの。
彼の体温を、直に感じられるから。
「アキトッ…私と行きましょう」
「そんな女にダマされちゃダメよ!」
途中、2から3名のドレスアップしたお嬢さんが花婿略奪に現れたり、誓いのキスで、拍手よりブーイングが大きかったりと些細なハプニングはあったものの、滞りなく式は終了。
お見送りのフラワーシャワーに投げ込まれた生卵も巧みに避け、難を逃れる。
草食動物的カンの良さと、柔軟な身体、何より鈍感力は私の誇るべき長所である。
にしても…
彼の女性遍歴に纏わる苦労は、今後も絶えることはないのだろうか。