【⑤おまけ】オオカミさんの新婚事情 上司とイキナリ結婚したら。
第5話 彼の豹変
披露宴の後。
2次会、制止を振り切って3次会まで突入した結果、すっかり酔っぱらいと化した私は、やたらと陽気に最上階スゥイート・ルームに入った。
「ウワ~~。見て見てっ、スゴイ夜景れすよっ」
幾つものブラインドを全て全開にし、子供みたいにガラスに寄りかかって、パノラマの夜景に見入る。
後ろで、カチリと錠が下りた音がする。
「ホラホラ、オオカミさんっ」
後ろを振り向く。
オオカミさんは、フーっと疲れた一息を吐き、ブラック系のブランドスーツの上着を脱いで、ソファに放った。
おおっ⁉
緩めたネクタイをシュッと外し、シャツの第2ボタンまでを寛げる。
はだけた胸元に漂う、微かな色気に怯みながらも、私は目が離せない。
「…何を見てる」
人の悪い笑みを浮かべる。
「い、いや別に…ほら。夜景、綺麗ですよ、ね?」
私は慌ててまた、外の方に顔を向けた。
ゆっくりと彼が近づき、私の私の背後で止まった。
…何故か、緊張が走った。
2次会、制止を振り切って3次会まで突入した結果、すっかり酔っぱらいと化した私は、やたらと陽気に最上階スゥイート・ルームに入った。
「ウワ~~。見て見てっ、スゴイ夜景れすよっ」
幾つものブラインドを全て全開にし、子供みたいにガラスに寄りかかって、パノラマの夜景に見入る。
後ろで、カチリと錠が下りた音がする。
「ホラホラ、オオカミさんっ」
後ろを振り向く。
オオカミさんは、フーっと疲れた一息を吐き、ブラック系のブランドスーツの上着を脱いで、ソファに放った。
おおっ⁉
緩めたネクタイをシュッと外し、シャツの第2ボタンまでを寛げる。
はだけた胸元に漂う、微かな色気に怯みながらも、私は目が離せない。
「…何を見てる」
人の悪い笑みを浮かべる。
「い、いや別に…ほら。夜景、綺麗ですよ、ね?」
私は慌ててまた、外の方に顔を向けた。
ゆっくりと彼が近づき、私の私の背後で止まった。
…何故か、緊張が走った。