【⑤おまけ】オオカミさんの新婚事情 上司とイキナリ結婚したら。
第2話 燈子の悩み
実は…そこなのだ。
結婚式を1週間後に控え、私は切実な悩みを抱えていた。
彼の下で3年働き、傍らで見てきた私はよく知っている。
ハッキリ言って彼は、女癖が無茶苦茶悪く、かなり放逸な性観念の持ち主である。
そんな彼と一つ屋根の下に住み、ましてやベッドまで同じだというのに。
3週間過ぎても何もないというのは、一体どういう事か?
悩んだ末、私は一つの結論に辿り着いた。
すなわち、私自身の『魅力』が足らない。
だから、いかな彼でも、全くソノ気にならない、という事なのではないだろうか。
これはマズイ。
このままレスが続くようであれば…
『ゴメン、あの時はああ言ったけど…
俺、赤野はやっぱムリだわー』
『そ、そんなぁ~』
苦笑いで掌を合わせるオオカミさんが頭に浮かび、私はブルッと身を震わせた。
イキナリ離婚、という事になりかねない!
これじゃあ、このままじゃいけない。
結婚式までには、ぜひとも何とかしなくては!
ハンディクリーナーを握る手に、私はぐっと力を込めた。
結婚式を1週間後に控え、私は切実な悩みを抱えていた。
彼の下で3年働き、傍らで見てきた私はよく知っている。
ハッキリ言って彼は、女癖が無茶苦茶悪く、かなり放逸な性観念の持ち主である。
そんな彼と一つ屋根の下に住み、ましてやベッドまで同じだというのに。
3週間過ぎても何もないというのは、一体どういう事か?
悩んだ末、私は一つの結論に辿り着いた。
すなわち、私自身の『魅力』が足らない。
だから、いかな彼でも、全くソノ気にならない、という事なのではないだろうか。
これはマズイ。
このままレスが続くようであれば…
『ゴメン、あの時はああ言ったけど…
俺、赤野はやっぱムリだわー』
『そ、そんなぁ~』
苦笑いで掌を合わせるオオカミさんが頭に浮かび、私はブルッと身を震わせた。
イキナリ離婚、という事になりかねない!
これじゃあ、このままじゃいけない。
結婚式までには、ぜひとも何とかしなくては!
ハンディクリーナーを握る手に、私はぐっと力を込めた。