【⑤おまけ】オオカミさんの新婚事情 上司とイキナリ結婚したら。
「だ、あアアアアアっ!」
彼がガバッと起き上がる。
「オマエは一体、さっきから何をやってるんだっ!!」
「うう…だって…」
彼は、フーっと深い溜め息を吐いた。
「…タバコ、吸ってくる」
ベッドを抜け、ガウンを着込む。
2、3年後、本社に戻る気満々の彼は、ヤニで部屋を汚すのを好まない。
バルコニーで、ホタル族だ。
「あ…」
思わず彼を見上げた私を、優しげな眼差しで見下ろし、撫でた。
「そんな顔するなよ、…すぐ戻ってくるから」
数分後。
メンソールの微かな香りを纏った彼が、そっと布団の端を捲った。
「なんだ、まだ寝てなかったのか」
また頭を撫でる。
「何なら、子守唄でも歌おうか?」
彼のよく響く声、優しく流れるテノールの、最近流行のラブソング。
甘く優しい旋律に、やがてうとうとし始める。
愛されてる感は、充分あるんだけどなぁ。
彼だって慣れない任地、新しいお仕事に、きっと疲れているんだね…
彼がガバッと起き上がる。
「オマエは一体、さっきから何をやってるんだっ!!」
「うう…だって…」
彼は、フーっと深い溜め息を吐いた。
「…タバコ、吸ってくる」
ベッドを抜け、ガウンを着込む。
2、3年後、本社に戻る気満々の彼は、ヤニで部屋を汚すのを好まない。
バルコニーで、ホタル族だ。
「あ…」
思わず彼を見上げた私を、優しげな眼差しで見下ろし、撫でた。
「そんな顔するなよ、…すぐ戻ってくるから」
数分後。
メンソールの微かな香りを纏った彼が、そっと布団の端を捲った。
「なんだ、まだ寝てなかったのか」
また頭を撫でる。
「何なら、子守唄でも歌おうか?」
彼のよく響く声、優しく流れるテノールの、最近流行のラブソング。
甘く優しい旋律に、やがてうとうとし始める。
愛されてる感は、充分あるんだけどなぁ。
彼だって慣れない任地、新しいお仕事に、きっと疲れているんだね…