《完結》ねえ、私の事好き?
そして、近くの公園のベンチで座って話すことにした。
公園はもう真っ暗で1つ、2つの外灯がチラチラしているだけだった。
終始良い感じで話をしていた時、唐突にある事を聞いてみたくなった。
「…ねえ、私の事好き?」
「え?どうしたの?急に」
「やっぱりなんでもない!ごめんね?」
困らせちゃったかな?
思わず下を向く。
「なあ。」
「ん?」
そっと顔を彼の方に向けた時には彼の顔が目の前にあった。
そっと耳元で、甘い声で、囁かれる。
「大好きだよ、バーカ」
そして、そっと唇を合わせる。
私の手の中には彼の手あって、隣には無邪気に笑った彼がいる。
それだけで幸福を感じた。