《完結》ねえ、私の事好き?
Ⅱ
待ちに待ったクリスマス。
服も今日は普段着ないスカートにしたし、髪の毛もめったに降ろさないのに今日は降ろしてみた。
なんか期待してる私がいる…。
待ち合わせの駅前で待っていると、すごい勢いで走ってきた人がいた。咲奈だった。
「おはよー!わー!髪の毛降ろしてるー!かわいいー!」
「ありがと!そんな咲奈もちょっと髪の毛巻いてない?かわいい。」
「へへーん!恋する女の子はなんでもやっちゃうのだあー☆」
すると、後ろから声が聞こえた。
「おはよ。待った?」
彼と幹太だった。
「ううん!行こー!」
そう言って咲奈は幹太のもとに駆け寄る。
「じゃあ俺らもいこっか。」
彼もそう言って改札に向かう。
私は彼の手を見て自分の拳を握った。
手、繋ぎたい。これは欲張りだろうか。