何度でも、君に
その瞬間慌てて口元を抑えた
1ヶ月前のことを忘れたのか、彼は私のことなんて知らないのだからこんなの不信に思われる
『って、すみません!人違いで...あの、ありがとうございます』
いつの間に退院したの?そんな疑問が頭に多く浮かんできてなかなかこの状況を整理できない
とりあえず一刻も早くこの場を去らなければ
そう思いスッと立上り駆け足でその場を去ろうとする
「あの、すみません」
しかしそれを遮るかのように彼の言葉が渡しを呼び止めた
『な、何でしょうか』
なになになに、一体何を聞かれるの?あ、もしかして学校への道とか?分からないもんね、うん、それ以外に私に聞くことなんて...
「此の前、俺の目が覚めた時もいましたけど、あんたって俺の何なんですか?」