生きる。~番外編~


「俺も知らなかった。

俺が知った頃には美波は亡くなった後。

それを伝えに来たのが彼女なんだ。」


「は…?」


美波と仲が良かったであろう女の子が私を見つめた。


「由茉、こいつは美波と一番仲良かった鮫島。」

湊が紹介してくれた。


「彼女は生まれつき心臓が悪くてアメリカにいた。

そこに、美波がきたんだと。」


「………じゃあ美波も心臓が…?」


「そういうこと。」


「由茉さんは治ったってこと…?」


「由茉は「湊、私が話すよ。」


きっとこの子は詳しく知りたいはずだから。


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