生きる。~番外編~
「湊、由茉ちゃんのこととなると
すぐ俺ら殴るからね。独占欲強すぎて。」
「お前が人の女に抱きつくからだろ。」
「………湊って嫉妬とかするんだ。」
鮫島さんが言った。
「湊やばいよ。嫉妬しまくりで。
由茉じゃなきゃ振られてんじゃねー?」
「うるせーよ、黙れ。」
「湊、そういうこと言わないの。」
「俺らにはすげー厳しいくせに
由茉にはでれでれだからな。」
「……………お前らさっさと帰れよ。」
「ほら、由茉ちゃんと二人きりになりたがる。」
「……………殴られてーのか。」
「湊。」
「……………由茉さんの言うことは聞くのね…。」
「犬みたいに言うなよ。」
「でも爽、明日仕事でしょ?
颯も、美月一人にさせてるんでしょ?
早く帰らなくていいの?」
「あー、そうだな。
じゃあ帰るかな~。」
「じゃあ俺らも帰るか。
湊に殴られる前に。」
「おう、雅樹はさすがだな。
帰れ帰れ。」
男の子Aは雅樹くんというのか。
やっと覚えたよ。