生きる。~番外編~



「なんだこれ…。」


そう言って隠してた箱を取り出した。


「ふふ、誕生日プレゼント。」


「まじで?まだあったのかよ。」


「開けて開けて。」


湊はベッドの上に座って箱を開けた。



「………由茉は毎年俺のほしいものくれるんだな。」


湊は嬉しそうに笑顔で言った。


「ふふ、どうですか。」


「気に入った。大事にする。」


「……………なんかさっきより嬉しそうじゃないね?」


「これ、爽と選んだ?」


「え。」


「やっぱな。

俺がいないとこで爽に会うなよ。」


……………なんだ、嫉妬か。

こんな嫉妬もかなり久しぶりだ。


「爽と会ってたわけじゃないよ。

湊の幼馴染みの店員さんと会ってただけだよ。」


「一緒じゃん。」


「湊のことよく知ってるから

湊がいなければ会わないよ。」


「………この財布も爽に聞いて?」


「爽はざっくりと15個くらい財布持ってきて

その中から私が決めたよ。

だからそれは私が選んだやつだよ。」


「そ、ならいいわ。」


私が説明すると湊はまた嬉しそうに笑った。


「こうやってお祝いするのも5回目だね。」


「そうだな。」


「湊、いつもありがと。」


「こちらこそ。」


そう言って湊も私の横に寝た。


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