生きる。~番外編~


「ま、明日私が美月に会ってくるよ。

明日から美月お盆休みでしょ?

私遊ぶ約束してたし、颯はここにいていいし。

えーと、颯どこに寝る?

私部屋で寝て湊と寝室で寝る?」


「「却下。」」


……………さすがに男同士では寝れないか。


「俺の部屋にベッドあるしそこつかえよ。」


「お前らそれぞれベッドあって

いつ使うわけ?」


「ケンカしたとき。」


「どうやって仲直りしてんの?」


「ケンカして、別々に寝てても

朝起きると俺のスーツも朝飯も弁当も

きっちり用意してくれてるから。

そこで謝る。


つってもそこまでなることはほとんどない。

大抵由茉が折れてくれるな。」


「ま、そこらへんが変わってねーか。」


「湊、怒るとあの殺気が放出されるからね。」


「そりゃ由茉が気の毒だな。

湊はまだまだ一輝さんには追い付けねーな。」


「なんで一輝?」


「湊は如月に入るとき

一輝さんに一発殴られてるんだよ。

湊のはあっさり止められてるしな。

いつか越えてるって決めて如月入ったんだ。


でも一輝さんは殺気もコントロールするしな。

そこらへんがまだ負けてるよな。

強さもだけど。あの人は最強だからな。」


「へー、あんなんでもね。」


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