生きる。~番外編~
「一回湊とやりやってほしいよな。
湊ぼろ負けするとこ見れることねーし。」
「笑ってんじゃねーよ。殴るぞ。」
「それはまじ勘弁。」
「それより早く寝なよ。
疲れてるでしょ?」
「さんきゅ。寝るわ。」
そう言って先に寝室へ行ったのは湊。
「颯も早く寝なね。」
「由茉は?」
「後片付けしてから寝るから
先にどーぞ。」
「由茉はえらいなー。
じゃあおやすみ。」
「ん、おやすみ。」
私は洗い物を済ませてから
寝室へむかった。
「ごめんな、俺だけ先に。」
「ううん。湊が先にいかないと
颯が休めないのわかってたからでしょ?」
「まーな。由茉にはわかるか。」
「何年一緒にいると思ってるの。
颯も、爽でさえも湊より先に休まない。
最初は総長だからなのかと思ってたけど
みんな湊のこと尊敬してるんだね。」
「本人たちは無自覚だろうけどな。
俺のこと気にしすぎなんだよ、あいつら。」
「ふふ、いいじゃん。
友達のことそんな風に思える人
なかなかいないしね。
湊もお疲れさま。寝よ?」
私たちは眠りについた。