生きる。~番外編~
「あれ、これ由茉?」
「んー?あ、そうだよ。」
それは私がまだ子供の頃の写真だった。
「え、俺も見たい。」
湊まで食いついてきたけど……………
「……………もしかしてこれ雄?」
「うん、雄です。」
子供の頃のは雄のがダントツで多い。
「ふーん、べったりだな。」
「……………子供の頃だからね?」
「わかってるよ。」
て言いつつ、明らかに機嫌が悪い。
「湊は本当雄に敵対心持つよな。
先に知り合ってんだからしょうがねーじゃん。」
「うるせーよ。わかってるわ。」
「あ、これが美波ちゃん?」
「うん、美波。
まだ美波が元気だった頃。」
「美波ちゃんってどんな子だったの?」
「それは幼馴染みの颯とか元カレの湊に聞いてよ。
私なんて、美波と半年も一緒にいられなかったし。」
「美波なー、人気者だったな。
元気で裏表なくて誰とでも仲良くて
あんま悩みとか聞かなかったな。」
と颯が言った。
「そうだな。常に明るかったな。」
「由茉は?」
「え?」
「美波ちゃん、どんな子だったの?」
「美波は……」