生きる。~番外編~



私たち3人が揃うのはいったい何年ぶりだろう。


こうやって3人で出掛けるのは

私が日本に帰ってきたとき以来じゃないだろうか。


「とりあえずここに停めとくか。」


一輝は車をコインパーキングに停め、

私たちは歩いて爽の働くお店へと向かった。


「片桐さんや新井さんなしで出掛けるの

すっごいひさしぶり。」


「湊とも出掛けねーの?」


「出掛けるけど、

最近は湊の後ろ乗ってないの。

絶対運転手つき。」


「へー、そうなのか。」


「バイクだと危ないからだって。」


高校生の頃は毎日乗せてくれてたのに。


「まぁそんだけ大事なんだろ。」


「たまには乗りたいけどね。」


そんな会話をしつつ

爽のお店へ到着。


「いらっしゃいませ。」


私たちが入り、店員さんが挨拶してくれると

爽はすぐに気がつき私たちに近づいてきた。


「一輝さん、晴輝さん、お久しぶりです。」


「え、まずそこ?

いらっしゃいませは?」


「あぁ、由茉いらっしゃい。」


……………なんだか適当だね。



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