生きる。~番外編~



「一輝と晴輝はいいの?

なんか買う?」


「俺はいい。一輝は?」


「俺もいいわ。」


「ふーん?じゃあ買ってくるね。」


「由茉、ちょっと来て。」


私は爽に呼ばれて奥へ行く。


「あれ、由茉好みでしょ。」


爽に言われて見ると、

そこには小さいけどビジューのついた

トートバッグ。


「え!すっごい可愛い!

新作?」


「そ。夏の新作。」


「あっちがいい!」


「え、でも大きいのがよかったんじゃねーの?」


「だってあれすっごい可愛いもん!」


「はいはい、かしこまりました。」


結局大きめなトートバッグはやめて

普段使い…というかデートとかで使えそうな

キラキラなビジューのトートバッグにした。


「はい。」


「うん、すっごいかわいい。」


「色は白でいいの?」


「うん!」


すっごいかわいい。

すっごいかわいい。

早く湊に見せたい。



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