生きる。~番外編~



「おう、いたいた。

すげー人数だな。」


「ほんとだよねぇ…」


「あ、これ一輝と俺から。

本当は一輝が渡す予定だったのに忘れてたってさ。」


「えー、ひどいね。」


「昔じゃありえねーよな。

で、これは親から。

一輝んちに届いた。」


「あ、ありがと。」


「それと瑠美が結婚祝い何がいいか

聞いてこいってさ。」


「えー、いらないのにー。」


「なんでもいいってさ。」


「えー……

んー……………あ!

じゃあ英梨ちゃんと出掛けたい!」


「英梨と?」


「うん!で、うちに泊めたい!

いい?」


「俺はいいけど。

まぁ瑠美と英梨に聞いとくわ。」


「うん、よろしくー。」


晴輝は用を済ませるとさっさと帰ってしまった。


「それ、結婚祝いっていうのか?」


隣にいた湊が聞いてきた。


「こういうときしかお願いできないもん。

いい?英梨ちゃん呼んでも。」


「いいけど俺ぜんっぜんなつかれてねーよ。」


「湊は圧が怖いの。

もっと柔らかくなりなよ。」


「努力するわ。」


いったいその努力はいつになったら報われるのでしょう。



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