生きる。～番外編～

翌日ー


「いってらっしゃい。」


「由茉も気を付けろよ？

なんかあったらすぐ連絡しろよ。

すぐ行くから。」


「はは、大丈夫だって。

向こうついたら連絡するから。

湊も浮気しちゃダメだからね。」


「するわけねーだろ。」


「はは、そうだよね。

じゃあいってらっしゃい。

柳さん待ってるよ。」


「じゃあ行ってくる。」


別れのキスは相変わらず続いていて

今日も甘い甘いキスをする。



よし、私も支度しないと！

片桐さん来ちゃう～。



１週間、といってもずっと病院だから

荷物はそこまでない。


飛行機で着るパジャマすら持っていかない。

マキシ丈ワンピでいいや、面倒だし。

楽だしね。あとはカーディガンと……………


「お迎えにあがりました。」


「あ、はい！」


私は急いで立ち上がった。


「っん……」


「由茉様！」


「ご、ごめんね。」


「大丈夫ですか？」


「うん、大丈夫。

ただの立ちくらみ。」


倒れそうになって

思いっきり片桐さんに抱きついてしまった。