生きる。~番外編~
それから私たちは空港につき、
ラウンジでゆっくりしてから飛行機に乗り、
日本を離れた。
席は今回もファーストクラス……
エコノミーでも全然構わないのに…
アメリカについたのは朝7時。
ここからはタクシーだ。
相変わらず、私は電車に乗れないから。
「やはり由茉様は英語が達者ですね。」
「そりゃ9年もいたからね。
湊とアメリカに来たときもほとんど私が喋って
湊はなんにも話さなかったよ。
だから気にしないでね。」
「お恥ずかしいです。」
片桐さんは英語ができない訳じゃない。
だけど頭の中で訳して、日本語を英語に変えてから
話し始めるから少し遅いのだ。
結局私が反射的にすべて答えてしまう。
頭の中で変換する必要がないから。