生きる。～番外編～

「旦那様と湊様に連絡して参ります。」


「あ、うちの親と一輝にもお願い。」


「かしこまりました。」


さてと、荷物を片付けるか。

計画書はいつくるのかなー。

今日から検査なのかな。


「何歳？」


あの時美波に聞かれたときと同じように

名前も知らない日本人男性に聞かれた。


「25歳。そっちは？」


あの時美波に答えたように

私も答えた。


「20歳。」


「へー、ここにはいつから？」


私は荷物を片付けながら続けた。


「去年。

まだ半年と少しかな。」


「へー、そうなんだ。

大学生？」


「もうやめたけどね。」


「ふーん。」


「そっちは？」


「私はただの主婦。

結婚してるよ。」


「へー、若いのにな。」


「まだ新婚だからね。」