生きる。~番外編~
私は荷物を片付け終わり、
美波の写真を飾った。
いつも一緒だったもんね。
「………友達?」
写真を見て聞いてきた。
「うん。まーね。」
「子供じゃん。」
「私と同い年だよ。
だけど昔亡くなったの。」
「病気?」
「そ。ここでね。
……………名前は?」
「秋山ダイキ。
大きく輝くで大輝。」
「へー。」
一輝と晴輝と似てる。輝くだけだけど。
「そっちは?」
「橘由茉。
由茉でいーよ。」
「……なんか元気そうだけど病気?」
「ごめん、健康体。
今回はただの検査入院なの。」
「検査?」
「9年5か月前、ここで移植手術したの。
7歳からここにいて、17歳でここを退院した。」
「へー、退院か。」
「大輝も諦めないでね。
私は諦めてたけど……ちゃんと治ったから。」
「……おう。」