生きる。~番外編~



「失礼致します。」


病院だというのに頭を下げてから部屋に入る片桐さん。


「あ、おかえりー。

湊起きてた?」


「はい。

由茉様とお話がしたいとのことでした。

なのでパソコンをお持ちいたしました。」


「なんでパソコン?」


「ネット電話でございます。

お顔を見て会話ができます。」


「あー、そういうことか。

やり方わかんないから繋げて?」


「かしこまりました。」


「本当に金持ちだなー。」


大輝が片桐さんを見ていった。


「私じゃなくて、夫がね。」


「お繋ぎしました。」


「ありがと。」


待ってると湊が電話に出たらしく

湊の顔がパソコン画面に表示された。


「あ、湊~。」


『おう、病院ついたか?』


「うん。

湊はちゃんと実家帰った?」


『帰ってきた。

ひっさびさだわ、この部屋も。』


「ふふ、そうだね。

湊早く寝なくていいの?」


『由茉からの電話待ってた。

なのに連絡してきたの片桐だし。』


「ごめんごめん。」


「へー、イケメン。」


え。



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