生きる。~番外編~



「ところで相談って…それ?」


「あぁ、それでね、

最近秀が会ってくれないの。

夜は出歩くなとか、繁華街には行くなとか。

私は如月のとこ出入りしてたけど

入ってたわけじゃないし、

そういうのよくわかんないんだけどさ

やっぱ秀、まずいんじゃないかなーって。」


「んー、私もよくわかんないんだけどさ。

純とかはよくケンカしてたけど

やられっぱなしとかはなくて

やられたときはやり返そうとしてたの。

毎回のように止めてたもん。

だから秀が殴って逃げたなら、やっぱり

見かけたらやり返そうとするんじゃない?

そんなときに莉桜をそいつらが見かけたら

いい人質になるってとこだね。

まぁその人たちがそうとは限らないけどさ。」


「………そっか。」


「でもそんな心配しないでよ。

大学は私たちと一緒だし、

秀あんまり一人にならないから。」


「そうなんだけどさ…」


「それに秀はそんなバカじゃないし。

それが和真と大翔とか

樹と大地とかだったら心配だけど

秀なら大丈夫だよ。

………でも、私に言ったってことは

湊に言ってほしいんでしょ?」


「はは、バレバレか。

なんだろうね、シャクなんだけどさ

あいつに言えばなんか安心する気がして。」


「はいはい、わかったわかった。

何だかんだ仲良しだもんね。」


「………ごめんね?」


「いいって。

たまには莉桜の力になりたいよー!」


「由茉は世話が焼けるからねぇ。」



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