生きる。~番外編~



「由茉、あそこ座れる。」


へー、テーブルの席に座れるんだ。

全部立ってるもんなのかと思ってたよ。


「ありがと。」


「酒、なにする?」


「爽に任せる~。わかんないもん。」


「はいはい。」


カウンターにはカウンターの席があって

けっこう女の子が座ってる。女の子ばっかり。


「なんでカウンターには女の子しかいないの?」


「あぁ、いい男がいるんじゃね?

あとはあそこにいると黒服のおかげで

ナンパされにくいってのもあるな。」


「へぇー。」


なるそどねー。いろいろのあるんだな、ここも。


「フロアで立ち飲みしてるやつらなんかは

ナンパ待ちだったりもする。」


「ここの席は?」


「長居するやつとか、常連客が

ここをよく、陣取ってるよ。

まぁ今は純がここを空けさせたんだけど。」


「もー、またそんなことやって。」


「えー!由茉のためにやったのに!!」


うわ、なんかちょっと昔に戻ってる。

うるさいよ。


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