生きる。~番外編~



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「爽!おかわりー。」


「またかよ。飲みすぎ。」


「けち!

………仕方ない、自分で行くか。」


「おい、由茉。」


なんか後ろから爽の声が聞こえたけど

思ったより普通に歩ける。

気分はいいけどそこまで酔ってないね。


「お願いします。」


瓶という名のグラスをだして

私はおかわりをお願いした。


カウンターの男の人は確かにイケメン。

そりゃ女の子も集まるね。

………お酒作ってるところもきれいで

私は夢中でカウンターを覗きこんでた。


「かーのじょ。可愛いね。」


「………え?」


あれ、ナンパ?いつの間に。

まだお酒出来てないのにー。


「君もこれ、欲しくて来たの?」


…は?

………あー、これが覚醒剤というもの?


「いらないから。」


仕方ない、戻ろ。

にしてもほんとにこういうことあるんだ。


「みんなやってるよー?

簡単に痩せられるし!」


「だからいらないってば。

そうやって違法行為を

他人に勧めるの、やめなよ。」


私はそういって、ちょうどお酒ができたから

お酒を受け取って振り切った。


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