生きる。~番外編~



「由茉さんは逃げてください。」


え、いやいやいや、なんでそんな冷静なの。

そしてこの状況でそれって。


「逃がさないけどね?」


とがっつり肩に手を回されるし。

ちょ、誰か見てないの!?

って周り見えないし!!

なんでこんな暗いの!


「チッ」


え?なんか今舌打ちが聞こえたような………

なんてのんきに考えていたら


人を殴る音が聞こえて

周りから叫び声が聞こえて………


「由茉さん、早く!」


「え、え、でも…」


なんて迷ってる間にまた腕を掴まられるし

秀は拘束されてる。


そして別室へと連れ込まれた。


「これ、買わないなら

買いたくなるようにしてあげるよ。」


「………え?」


「ほら、腕出せよ。」


「ちょ、やだ!!」


「由茉さん!」


やばい、やばいよ、これ!

なんか注射器用意されてるし…

秀は殴られてるし…


誰か………!


< 492 / 532 >

この作品をシェア

pagetop