生きる。~番外編~
「由茉さんは逃げてください。」
え、いやいやいや、なんでそんな冷静なの。
そしてこの状況でそれって。
「逃がさないけどね?」
とがっつり肩に手を回されるし。
ちょ、誰か見てないの!?
って周り見えないし!!
なんでこんな暗いの!
「チッ」
え?なんか今舌打ちが聞こえたような………
なんてのんきに考えていたら
人を殴る音が聞こえて
周りから叫び声が聞こえて………
「由茉さん、早く!」
「え、え、でも…」
なんて迷ってる間にまた腕を掴まられるし
秀は拘束されてる。
そして別室へと連れ込まれた。
「これ、買わないなら
買いたくなるようにしてあげるよ。」
「………え?」
「ほら、腕出せよ。」
「ちょ、やだ!!」
「由茉さん!」
やばい、やばいよ、これ!
なんか注射器用意されてるし…
秀は殴られてるし…
誰か………!