生きる。~番外編~
「あ、そうだ。
これから遊びにいかない?たまにはさ。」
「は?これから?
由茉授業ねーの?」
「いいじゃん、たまには。
赤信号、みんなで渡れば怖くない!」
「悪いけど俺はもう帰るとこだったんだよ。
授業終わったから。」
「えぇ!まぁいいや。
早く行こ。純のバイクね。」
「いや、片桐さんは?」
「いいよ。
連絡しとくし、如月の誰かといるときは別にいなくてもいいって慎一さん言ってたもん。
ね、行こ。」
「ったく、わかったよ。」
「純の後ろなんて初めてだね。
それに遊びにいくのも初めてだし。」
「湊にも言っとけよ?」
「もちろん。
無断で遊び行くと怒るからね、あの人。」
自分は私に言わずに遊びにいくくせに、私にはやたらと厳しいんだよね。
「で、どこ行く?」
「ゲーセンでしょ、もちろん。」
「はぁ?由茉が?」
「だって純、いつもゲーセンで遊んでるでしょ?
いいじゃん、行こ!」
と、その前に片桐さんに連絡…と。