生きる。~番外編~
そしてそれから3日がたった頃………
「ちょっと止めて!」
如月溜まり場近くで純を見つけた。
「由茉様、どちらへ?」
「あの駐車場に純がいたの。
ちょっと行ってくる。
片桐さんはここから見てて?」
「……でも、一人ではなかったように見えましたが…」
「だから行くんじゃん!」
私は急いで車を降りた。
あそこに立ってたのは確かに純だった。
だけど……純の他にも男が3人…
もしかしたらこの前の男たちかもしれない。
そんなの…見て見ぬふりなんて私にはできないよ…
「純!」
「…由茉…なんで一人で来るんだよ!」
「純こそ、一人で何やってんの。」
「………由茉には関係ねーよ。」
「あるよ!大ありだよ!
純は私の大事な仲間の一員だもん。」
ねぇ、純…なんで純は私を頼ってくれないの…?
私なんかただの足手まといとしか思ってないのかな…
「あのー、お嬢さん?
今は男同士のケンカなんで、女の子は引っ込んでてもらえます?」
男たちに目を向ければ、やっぱりこの前のやつらで…どうせくだらない理由でこの状況になってるんだろうな。
「………純に何か用?
この前殴ったのはそっちじゃない。
まだなんか用があるの?」
「俺ら、あのあと警察でこってり怒られたんだよね。
お礼をするのは当然でしょ?」
「純のこと殴って、指輪を盗もうとしたんだから当然じゃない!
むしろそれだけで済んだことを喜ぶべきだと思うんだけど。」
「………俺、怒ると女でも容赦ないけど。いいの?」
「別にいい。
だけどね、恥ずかしくないの?
大の大人3人で学生相手にしちゃって。」
「ははっ、3人でやろうとなんて思ってねーよ。
そんなへなちょこ、一人で十分だっつーの。」
「………舐めてんじゃねーぞ」
「純!余計なこと言わないの!」
「由茉こそいちいち入ってくんなよ!
これは俺の問題なんだよ!」
「なに一人で強がってんの!?
純のそういうところが弱いの!」
「まぁまぁ、仲間割れはやめたら?」
………ったく、なんでこんなやつにそんなこと言われなきゃならないの。