生きる。~番外編~
「みーなみ。
そんなに久しぶりじゃないね。
今日は湊の卒業式だったよ。
どこかで見てたのかなー、湊が答辞読むとこ。
湊も大人になったよね。」
「由茉もな。」
「ふふ、そうだね。」
私はそれだけいって手を合わせた。
(ね、美波。
私はついに永久就職が決まりました。
まだ正確な日取りは決まってないけど
私、湊のお嫁さんになるよ。
きっと美波は妬きながら祝福してくれるよね?
その時はまた報告に来るからね。)
それだけいって顔をあげた。
「もういいのか?」
「うん!」
私がそういうと湊が手を合わせた。
「また来るな、美波。」
愛しそうにそういう湊は昔と変わらない。
そしてそれに嫉妬する私も相変わらずだ。