生きる。~番外編~


「彼女は俺のために倒れたこともある。

男に殴られたこともある。

記憶喪失になったこともある。

お前らにそんな覚悟はあんのかよ。

本気で友達のことを大事にしねーやつは

俺にはいらねーから。」


そう言って橘くんは行ってしまった。


「なにあれ、むかつくんだけど。」


栞奈は怒り気味だ。


「………でも橘くんの彼女ってどんな子なんだろうね?

そんなに頑張り屋さんなのかな。」



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