幼なじみの君と僕
だけど俺はそんな事よりも結花が泣いてる事に驚いた。
「なんで……?」
あいつに何かされたのか?
なんで一緒に帰ってるんだ?
もう付き合ってるの?
聞きたい事はたくさんあるけど俺はそんな事聞ける立場じゃ……――
「行ってきなよ。」
「………だけど……俺には関係――」
「関係あるんじゃないの?
彼方は結花ちゃんの事好きなんだから。
……14年間の片想いが手遅れになるよ!?」
……そうかもな。
「行ってくる。」
「頑張ってね!!!」
「おう!!」
俺は走った。
あの二人が行った方向に向かって。