幼なじみの君と僕


――しばらくして蓮は帰ってきた。


なんとも言えない微妙な顔をして…


「…あのさ…彼方……」

蓮の真顔を久々に見た気がする。

だからこそ俺は緊張してた。


「結花ちゃんは居たんだけど……槌田と一緒にいた。」


…槌田?


槌田は優しくて話しやすいとかでかなりモテる奴だ。つまり俺とは正反対の男。

男の俺から見てもかっこいい。

そんな奴と結花が……?


「…一緒にいただけだろ?」


「…そうだけど、なんてゆーか……」


なんなんだよ。


「あんなに楽しそうに笑ってる結花ちゃん初めてみた…。」




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