真っ直ぐに
*幸せ*
『お姉ちゃ~ん!』
帰り道、保育園へ優奈を迎えに行くと笑顔で駆けてきた。
私は優奈と手を繋いで歩いた。
すると優奈は
『優奈、今日ね、お姉ちゃんの絵書いたよ!
みんなはお母さんの絵を書いたけど
優奈にはママがいないからお姉ちゃんの絵を書いたの!
今度お姉ちゃんにあげるね!』
と笑って言った。
私は両親の話をする時
優奈の様に笑って話せないと思う。
優奈はいつの間にか私よりも
ずっとずっと強くなっていた。