真っ直ぐに
*夢*
『お姉ちゃん、暑いね…』
『暑い時は「寒い!寒い」って言えば涼しくなるよ!』
『本当?
寒い寒い寒い寒い!
お姉ちゃん、全然涼しくならないよ~!』
季節は夏。
和樹と別れて半年以上の月日が流れた。
あれから私は和樹と一度も口を利いていない。
そして瞳先輩とも一度も口を利いていない。
和樹の新しい彼女。
それは私の憧れていた瞳先輩だったから。