恋じゃないと願うだけ






夕焼けに照らされる教室。



またこの色が闇に変わるのだろうか。




窓から見る景色も

校庭で走る生徒も

黒板の色も

時間割も



全てがにじんでいく。





「…ヒクッ…ヒクッ…」





静かな教室で自分の鳴き声が響く。



どうして…



辛いよ…



ひどいよ…




認めたくない記憶も

溢れる涙で現実を思い知らされた。












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